日本人の８割が罹患しているという歯周病。その歯周病がインフルエンザを重篤化させる恐れがあることが分かってきました。

歯周病菌が作るプロテアーゼという酵素が、インフルエンザウイルスの一部を切断するため、ウイルスは細胞内に取り込まれやすくなります。細胞内に取り込まれたインフルエンザウイルスは、細胞内でどんどん増殖していきます。

このように歯周病菌はインフルエンザウイルスの増殖を助けるので、インフルエンザに罹患しやすくなります。

また、歯垢(プラーク)の作り出すノイラミニターゼという酵素はタミフルなどの抗ウイルス薬では抑制できないため、お口の中を不潔にしておくと薬が効きにくく、インフルエンザ感染を重篤化させてしまう危険性があります。

口腔ケアをしっかり行うことでインフルエンザ発症率を10分の1に減らすことができると言われています。

今年は94％かA型、過去5年間の最多ペースの患者報告数とのことです。

インフルエンザ予防・重篤化予防に、口腔ケアの見直し、歯科医院での定期検診をお勧めします。