コラム

口腔外バキュームってどうして必要なの?

当院には、診療ユニットのすぐそばに「口腔外バキューム」という器機が設置されています。いろいろな処置を施す際に使用するので、その目的が何なのか気になっている方も少なくないでしょう。今回はそんな口腔外バキュームについて詳しく解説します。   口腔外バキュームとは?   口腔外バキュームとは、その名の通りお口の外に設置して使うバキュームです。大学病院などの大きな医療施設にはすべてのユニットに完備されていますが、歯科医院で導入しているところはそれほど多くはないため、あまり馴染みのないものかもしれませんね。ただ、この口腔外バキュームを使うことは、患者さまや医療スタッフの健康を守る上で非常に重要といえるのです。   空気中に飛散する感染性物質を吸引   虫歯の切削処置では、必ず術野に水を注ぎます。これはエアタービンなどによる摩擦熱で、歯や神経にダメージが及ばないようにするためです。その際、実はかなりの量の水しぶきや歯質の切削片が飛散しているのです。その多くは、口腔内で使用するバキュームで吸引できているのですが、一部はどうしても空気中へと飛び散ってしまいます。それを他の患者さまやスタッフ吸い込んでしまうと、何らかの感染症にかかってしまうことも有り得るのです。なぜなら、その飛沫には唾液や血液なども多量に含まれているからです。口腔外バキュームを作動させていれば、それらを効率良く吸引できるため、院内の感染予防に役立ちます。   音はうるさいけれど感染予防に役立つ装置   口腔外バキュームは、作動している時の音が非常に大きいため、苦手としている人もいらっしゃるかもしれませんが、感染予防に大きく寄与するという点をご理解いただけたら幸いです。   まとめ   このように、口腔外バキュームは院内の感染予防を徹底する上で非常に有用な装置といえます。感染のリスクが比較的大きい歯科処置には積極的に活用することで、患者さまやスタッフの健康をお守りいたします。 続きを読む